青ペンコーチの「やる気偏差値向上メソッド」やる気を上げるには自分を信じこませ周囲が期待をすること

青ペンコーチの「やる気偏差値向上メソッド」やる気を上げるには自分を信じこませ周囲が期待をすること。

こんにちは、青ペンコーチの佐々木です。

今回は「レモンで子どものやる気が上がります!」というタイトルで解説をして行きたいと思います。ちょっとだんだんタイトルも怪しくなってきているのですけれども、まあ一応オチがありますので、最後まで読んでいただければと思います。

目標達成できない6大要因ということで、一つずつ解説をしていますが、今回は4番目の「信じていない」という要因を取り上げます。

大脳は現実と非現実を区別できない

青ペンコーチの「やる気偏差値向上メソッド」やる気を上げるには自分を信じこませ周囲が期待をすること。

まず大人の皆さん方にテストをしてみたいと思います。

ここにレモンがありますよね。
これを皮ごとですね。丸くまるごとガブッと噛んでモグモグとしたイメージをしてください。ぜひ体の動きをつけて本気でやってみてください。本気でやらないとその後の解説があまり腹落ちしなくなってしまいます。モグモグして頂けましたでしょうか?

そうすると口の中が酸っぱいという風に感じる方が多いでしょう。口の中が酸っぱいとどんな変化が現れるでしょうか?何か変化ありますでしょうかね。

まあ、このようなことを研修の講演で聞くと大方の人が「口の中に唾液が溜まりますね」といったようなことをお答えいただけます。

でもここでちょっと考えてみて欲しいのですが、これって不思議じゃないですか?

だってレモンは本当には無いですよ。実際のレモンは齧っていないです。齧っていないのだけれども、イメージするだけで唾液が出てきますよね。

青ペンコーチの「やる気偏差値向上メソッド」やる気を上げるには自分を信じこませ周囲が期待をすること。

実はですね、大脳は現実と非現実を区別できません。

つまり実際にレモンが無くても、噛んだというイメージをすることによって大脳が体に唾液を発生させる指令を出すわけです。

繰り返しになりますけれども、大脳は現実と非現実の区別できません。

プラシーボ効果:自分を信じる

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医学業界でもプラシーボ効果と呼ばれるものがあります。このプラシーボ効果というのはどういうものかというと、ハーバード大学のヘンリー・ビーチャー氏が発表した「偽薬(プラセボ)を薬だと言って患者に与えると症状が改善する」といった効果のことです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E8%96%AC

単なる砂糖のアメですけれども、これは君のこういう症状に効きますよ、といった風にで渡されるとその患者の大脳はその薬が必ず効くと錯覚がします。すると大脳がこの薬は効いていると錯覚して体の症状を改善させていきます。

ちなみにですけれども、プラシーボ効果はスポーツ選手なら全員がやっていることです。

つまり練習のときに、強く本番の試合をイメージします。

例えばバレーボールだったら、相手がマッチポイントを握っている絶体絶命の状況を想定して、常日頃から「自分たちが一番だ」「どんな状況になっても自分は逆転できるんだ」とイメージトレーニングしていれば、本番の試合のときに同じシチュエーションになっても、最後の5センチ手が伸びてボールを拾えるといったといったことがあります。

プロの選手は全員イメージトレーニングをやっていますから、イメージトレーニングをしてプラシーボ効果を得られれば。必ずしも勝てるというわけではありません。これはプロの選手にとって最低限必要な条件です。

試験も同じですよね。テスト問題が全然見たこともないような難題で、パニックに陥って頭が真っ白になり結局何も手がつけられなかった、なんてことはよくあると思います。

しかし「自分はできる!」というふうに思いこんで、文字を少しずつ書くうちに、解法が頭によぎったということはあるでしょう。

あるいはすぐには結果が出なくても、前回ご説明したように「自分は学習曲線のここまで行けば必ず水が溢れでる(成果が出る)」と自分で信じておけば、それが実際に起こりやすくなります。

ピグマリオン効果:周りに期待される

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もう一つ、ピグマリオン効果というものがあります。

先ほどのプラシーボ効果は本人がやる事ですが、ピグマリオン効果は周囲がその子に対して期待の目をかけることで、その子もその周囲の期待に応えようとして行動を継続します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8A%B9%E6%9E%9C

 

これは心理学者のロバート・ローゼンタールという方が発表した論文です。内容は「教師の期待によって学習の成績が向上する」というものです。

これはある教員にA群とB群の生徒のリストを紹介して「これからA群の生徒のほうが成績伸びる」とまず教師に暗示をかけます。

そうすると教師はA群が伸びると期待もするし、そういった対応をします。それでA群の生徒は教師から期待されていると思って頑張るので、最終的にやはりA群の方の成績が伸びたといったような結果が報告されております。

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このピグマリオン効果に関してはローゼンタール自身が後の研究でこう報告しています・

「ピグマリオン効果というのは、教師と子どもが会って、二週間以内だと91%機能する。しかし、二週間以上経ってからピグマリオン効果をかけると効果は12%に激減する。」

なので、もしお子さんにピグマリオン効果で何かしらの期待をかけて成果出そうとするのであれば、今の保護者と教員、保護者とお子さんの関係というよりも、例えば学年が変わった時に、教員の方にウチの子はできるってくださいみたいなこと頼むと良いかもしれません。なかなかそういうことは言えないと思いますけれどもね(笑)

ですから、塾の先生や近所の方でもいいですが、とにかくまだあまり親しくないような方から「君イケてるね!」なんて期待をかけてもらう。

そうするとお子さんもピグマリオン効果によって伸びていくということがあります。

肯定語で声かけする

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プラシーボ効果もピグマリオン効果も、気をつけていただきたいのは「肯定語で声かけをする」ということです。

皆さんに試して欲しいのですが、

親ペンギンが子どもペンギンを真ん中にして手を繋いでいる姿を”想像しない”でください。

想像しないでくださいと言ったときに、皆さんの頭の中には一旦上の様な絵を想像してしまったのではないでしょうか?想像してから最後にこれを打ち消すということをされていると思います。

というのは「大脳は肯定語と否定後を区別できない、もっといえば否定語を理解できない」ということです。

ですから「〇〇するな」と言われたら「〇〇する」ということをイメージしてしまいます。

例えば私はミニバス(小学生のバスケットボール競技)で、よく立ち会ったのですけれども、最後フリースローを決めると勝ち、外すと負けといった非常に緊張した場面があります。

こういう肯定語と否定語を区別できないという基本さえも知らない監督は、この緊迫した場面でなんと言うかというと

「緊張するなよ〜!」なんて言います。

緊張するなと言われると、大脳は否定語を区別できないので緊張してしまいます。
これはどういうことかというと、さっきのレモンと一緒で、緊張するということを脳があの認知すれば緊張するように体を強張らせてしまいます。

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なので、その時の声のかけ方というのは「大丈夫!普通通りやればやれるぞ!」「リングのボールの二倍の直径があるから絶対入る!」みたいな事を言ってあげるべきです。

そこまではなかなか試合中に言えないと思うので、常日頃練習の時からそういう暗示を掛けておくということが重要かもわかりません。

よく「お子さんが引っ込み思案だから喋れない」なんて言う保護者もたまにいらっしゃいます。すると子供がどう思うかと言うと「俺は引っ込み思案だ」「そうやって親から期待されている」とどこかで思ってしまいます。

大脳が否定語と肯定語を区別できないので引っ込み思案だといってしまうと、子供はその期待に応えてしまうということです。ですから出来るだけ肯定語で話しましょう。

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ここで問題です。「廊下を走るな!」といったような場合もありがちですよね。
走っている子を見るとついつい言いたくなりますけれども、じゃあその子に対してはどういう声だけをするかをちょっと考えてみてください。

そうですね。ゆっくり歩きなさいという声かけをします。

では「遅刻するな!」はどうでしょうか。
その時は「早起きして5分前に来てくれよ」と肯定語にします。

こういった肯定語への言い換えが非常に重要です。

まとめ:特にやる気の低い子に機能する

青ペンコーチの「やる気偏差値向上メソッド」やる気を上げるには自分を信じこませ周囲が期待をすること。

今日の復習に移ります。

まず一つ目です。子どもに「できる!」と信じさせることです。できなくてもできると信じさせることが大事です。

それからニつ目は、親が「この子はできる」と期待することです。

三つ目は指示するとき肯定語を使うことです。

最後に、一つだけ注意点としてお伝えします。

今回のコミュニケーションはあくまでもやる気偏差値の低いお子様たちには機能をすると思います。間違いなく自己肯定感が低いですから、こういったようなことを周囲から期待をかけられたりだとか、あるいはそのレモンのパフォーマンスをやって「あそうか、自分がそう思えばそうなる」ということ思わせられれば、間違いなくやる気は上がっていきます。

しかし、ある程度もうすでにやる気があってある程度点数をとっている人間に、「お前はできる!お前はここ合格する!」なんて言い続けると逆にそれがプレッシャーになることもあります。

そこはお子様の状況を見ながら適宜どのコミュニケーションを使うか、どのシーンではどういう声かけをすればいいのか、と考えながら注意深くやっていただければと思います。

今回は以上になります。

他にもいろんなパターンの適切なコミュニケーションについて解説していきますので、ぜひ他の記事もご覧になってください。

本記事は以下の動画を元にしています。合わせてご覧ください。

 

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