バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する

青ペンコーチの「やる気偏差値向上メソッド」あなたが本気なら子どもも本気になる!

青ペンコーチの佐々木です。

今回は、以前ご紹介した「結果が出ない6大要因」の3つ目を解説して行きたいと思います。

バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する

これは「子どものやる気を継続させる方法」になります。

ザルでバケツの水を移す

バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する
「結果が出ないから諦める」ということに対して、よくいわれるのは「努力は決してウソをつかない」といった文言です。

そういって子供達を鼓舞することがよくあると思うんですけれども、その前にまず保護者や周りの大人の方がそれを本当に心から信じているかどうかということが問題になります。

子どもにはそういった所を見抜く力がありますので、大人も本気にならなければなりません。

バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する
そこで大人自身に質問してみたいのですが、例えばここにバケツが二つあります。皆さんから向かって左側のバケツに水が溜まっています。そのバケツの水を、金ザルを使って左から右に移します。ただしルールとして、手でバケツに触れてはいけません。

どうやって左から右にバケツの水を移すか、少し考えてみてください、

バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する

いろんなアイデアが出てくると思いますが、用意した答えはこういうことです。

「金ザルを使って一滴ずつでもいいから水を貯めていく」

ということです。

子供だましじゃないか、とお思いになるかもしれませんが、これが実際努力を証明する一番いいパフォーマンスだと私は思っています。

私は必ずその中高生の進路支援の講演に行くときに、学校側に必ずブルーシートとバケツとザルを用意してくれとお願いします。

そこで壇上に登って、生徒を何名か集めて実際にちょっとやってごらんといいます。
最初はやっぱりできないません。

大人の研修でもこれをやります。大人もやっぱりできません。大人は結局諦めてザルを置いて「できません!」なんて笑いながらギブアップします。

一方、子どもは純粋なもので、最後はそのザルを使って先ほどのように一滴ずつザルで水を移し始めます。私はすかさず承認して「君、これ正解だよ!」「それでいいんだよ」というような話を目を見てしっかりと話すわけです。

大人がどれだけ信じて待ち続けられるか

バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する

お子さんは人生経験が少ないので、努力をすればその努力かけた時間だけ学力が上がるだろう、つまり正比例の直線で考えています。

大人の方はお分かりの通り、なかなか努力した分だけ正比例して学力が伸びたりはしません。

学習曲線というのがあって、ある一定のところまではなかなか成果が現れない、でもここまで来れば必ず水が溢れる、というが地点が必ずあります。

それを我々が信じて、ちゃんと子供に伝えられるかどうかということが重要なポイントになるのではないかと思います。

特に大人の場合は、勉強と違って仕事で努力しても全然成果がでないということがあると思います。
それはなぜかと言うと、クライアントの状況が変わったとか、市場の状況が変わったとか、あるいは担当者が変わったりといった変数が無数に存在しているので、自分の努力だけではどうにもできないことがあります。

しかし、子供の学力ならどうでしょうか。定期試験なんかは出る範囲が決まっているわけです。競争の環境は全員一緒です。だから通常の遊ぶ時間を1時間減らして1時間学習にするだけでも確実に成績は上がるはずです。

もっと言えば、その時に点数が上がらなくても確実にその知識というのは蓄えられるわけです。

つまり学力とは単純に努力していれば必ずそれが開花する時が来るということです。

ですからこれをそのままパフォーマンスとして、奥さん方にテストしてもいいかもわかりません。

このパフォーマンスは、いろんな学校に呼ばれて非常に評価されているものです。これを見て子供たちが「あっ、今のまま努力してもいいのか!」あるいは「いまは結果が出ないけれども、いつか出る!」と鼓舞されて学習するようになりましたといった先生からのお手紙も多数寄せられています。

まとめ:どれだけ信じて待ち続けられるか

バケツを2つ用意すれば子どもは努力を継続する

今日のポイントは「大人がどれだけ信じて待ち続けられるか」ということです。

バケツを横から見ていると水がどれだけ溜まっているか分からないので、途中でやっぱり心が折れそうになります。

でも、その時にいかに大人が信じて待ち続けられるかが重要になのです。

最後に:三ヶ月前より進化している

最後に一つだけ、私の経験談をお伝えして終わりたいと思います。

私はコーチングを教育業界に普及させるために十数年前から活動しています。今でこそ入試改革で主体性やアクティブラーニングという言葉が出てきてコーチングがスポットライトを浴び始めるようになりましたが、十数年前はほとんど相手にされませんでした。

でも、その時に私のコーチがこういったわけです。

「佐々木さんはすごく努力しているけどそれが実らないから、ストレスを感じているみたいですね。だけども佐々木さんは、私が三ヶ月前にコーチとしてついたときよりも格段に進化していますよ。」

彼女(コーチ)が言うには

「三ヶ月前は校長先生にも会えなかったし、書店に行っても全然取り合ってくれなかった。でもどうですか、佐々木さん、今は書店の人にアポイント取れますよね。校長先生にも会えますよね。たった三ヶ月でこれだけ進化していますよ。」

こんなことを、目を見てしっかりと言われるわけです。そうすると私は「これはこのまま努力継続してもいい。三ヶ月前より確かに自分は進化している。」と思えました。

それで努力を継続して、今ここに立っているわけです。

やっぱり子供だけでは自分の努力の進化が分からないので、そこは大人が「成果が出るまで、もうちょっと頑張ろう!」とちゃんと目を見て言えるかどうかがポイントになるのではないかなと思います。

以上です。他にもお子さんの学習法についての記事がありますので、ぜひそちらもご覧ください。

本記事は以下の動画を元にしています。合わせてご覧ください。

 

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